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自作パソコンの歴史と変遷

自作パソコンの歴史は、いわゆるマイコンが主流だった頃の1970年代にまで遡り、そこにルーツがあると考えられています。一般的な意味における自作パソコンは、国内製品の価格がまだ高価だった頃、一部の人達が海外からキットを輸入していたのが始まりです。趣味として認知されたり、幅広い層に広がりを見せたのは、1990年代にパソコンが普及してからのことです。パソコンショップが登場して、パーツを仕入れて販売するお店が次々に誕生したことで、自作パソコンが普及する土壌が完成しています。

初期の自作パソコンは、コスト削減を目的とした人が多く、メーカー品とは異なり手間賃を節約するのが目的です。節約した分は、より上位のパーツ購入費用に充てられるので、同額だとメーカー品よりも性能が高くなることが珍しくなかったといえます。市販の製品にはない、一点突破主義的な尖ったパソコンを作ることができる、これも自作の歴史における変遷の1つです。業務用並の性能を手に入れたり、大容量のストレージを搭載するなど、自由度の高さが受けたと考えられます。

パソコンの性能向上が鈍化してからは、ライティングやデコレーションなど、装飾にシフトする傾向の変化が起こります。水冷クーラーの普及や中が見えるケースの登場も相まって、ケース内を照らしたり色鮮やかに演出する自作パソコンの登場に至ります。現在でも性能を重視する自作ユーザーは少なくないですが、見た目を重視する層も増えているので、同じ自作でも方向性が二分化した格好となっています。

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