自作パソコンは一部のマニアだけが楽しむことのできる趣味のようなイメージがあって、初心者や一般のユーザーからは縁遠い存在であるとされています。しかしながら、インターネットが普及して多くの情報が瞬時に検索できる昨今では、自作パソコンに関する情報も簡単に検索と表示ができるため、自作パソコンの経験が全くない人でも組み立てることができます。かつては日本市場は日本独自の規格の寡占状態であったので、パソコンパーツの仕様の公開や商品開発がしにくい状況が続いていました。海外から国際的に標準である規格の機種が入ってくるようになってからは、寡占状態は一瞬のうちに崩れ、規格の範囲内での自由な開発と販売が可能となります。
この恩恵を受けて、ユーザーは自分の目的に合ったマシンを組み立てることができるようになり、パソコンの自作ブームが始まりました。現在では、大手メーカーのBTO方式のパソコンが低価格を売りとして販売攻勢をかけていますが、自作市場は決して消えることなく多くのユーザーによって支えられています。メーカー製パソコンであっても規格は自作の機種と変わりませんので、仕様シリーズが合っていれば部品の交換である程度のグレードアップができます。インターネットの普及で情報が簡単に入手できることもあって、パソコンを組み立てるという行為が特殊なものではなくなりましたので、初心者や経験のない人でも踏み出すことのできるパソコン自作は、これからも期待される市場であります。
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